2020.08.26

アジャイルなビジュアルブランディング – Advertising Week JAPACから学ぶ

電通デジタル CXストラテジー本部付
シニアエグゼクティブストラテジープランニングディレクター

カーダー ジェネッサ

※所属・役職は記事公開当時のものです。

ブランドは、人のように振る舞うことが常に求められます。その場にふさわしい態度で行動し、命の大事さをわきまえて接する必要があります。ブランドは人が作り、それを生み出す企業は人が支えます。ときには人のように動き、話すこともありますが、ブランドは人とは違います。残念ながら、ブランドは人のように状況に対して機敏に順応することができません。もっぱら対症療法にとどまっています。

同じことを繰り返しながらようやく新たな習慣として定着するまで数週間、ときには2か月もかかります。新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により、自宅での作業や習慣、マスクの着用、一段の健康管理は新たな日常のルーティンになりました。こうした順応は、人であればこそできるのです。

果たして、あなたのブランドや企業はうまく順応できているでしょうか?パンデミック発生後も、以前と同じアセットを使って対応しようとしていませんか?

「わからない」、もしくは「そんなに変わっていない」というのなら、今こそ変わるべきです。この危機に何とか対処しようとあくせくするのではなく、この状況を変えるために行動を起こさなければなりません。

コロナ禍は今後も続くでしょう。そしてそれに相対する新たな習慣もしばらく続ける必要があります。こうした時期だからこそ、ブランドのビジュアルプレゼンテーションを状況に順応するよう一新し、顧客とのつながりを維持する必要があります。

6月初めに開催されたAdvertising Week JAPACで、Getty Images(ゲッティイメージズ)は、在宅勤務、自宅エクササイズ、宅配便、遠隔診療、画面視聴時間、屋外ではなく在宅での趣味など、コロナ禍での活動様式の変化をテーマにしたセッションを開催しました。こうした事柄へのニーズが高いとゲッティイメージズが判断してこのテーマを取り上げたことは驚くことではありません。

サステナビリティ(持続可能性)、健康とケア、家族、レジリエンス(復元力)といったトピックにも関心が高まっています。

ただし、こうしたトピックをアセットに取り入れているかどうか、顧客の行動様式の変化を反映しているかどうかを評価するだけでは十分ではありません。あなたのブランドが生み出すイメージは、そのブランドの目的を反映したものであり、そのためには顧客とブランドとの感情的なつながりを反映する必要があります。電通アイソバー(現 電通デジタル)と同様に電通グループ会社であるMcGarryBowenは、自身のブランドの目的を理解することが重要な理由について、「信じられるものがわかれば、どう行動すればいいかがわかる」と述べています。つまり、顧客の感情的な満足を得ることこそがブランドの目的であり、それがブランドのイメージとコミュニケーションの選択の指針になります。

ウィズ・コロナの時代にあって、世の中は、日々とは言わないまでも週単位で変化します。同じように顧客のニーズも刻一刻と変化するのです。発表する前に、ブランドのコンテンツが受け入れられるのかどうかを評価するのがこれほど難しいときはないでしょう。これはコンテンツライブラリーすべてにあてはまります。

電通アイソバー(現 電通デジタル)は、顧客の感情的なニーズと期待に沿うようなブランドイメージに関する評価を支援するため、独自のツールとプロセスを開発しました。当社のツールMindsightは低コストで、導入と実行に手間がかかりません。このため、ブランドメッセージが常に最適で、有意義なコミュニケーションを実現できるようにします。Mindsightは、ブランドが、消費者のニーズの変化に迅速に対応し、機敏なコミュニケーションを実現するのを支援します。

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